鹿島槍ヶ岳東尾根
2008年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
日 程:平成20年4月29日〜30日
メンバー:下田、その他1名

コースタイム
1日目:大谷原(7:10)〜一ノ沢の頭(9:40)〜第2岩峰基部(13:00)〜第1岩峰基部  (14:30)〜北峰直下(17:00)
2日目:北峰直下(6:30)〜冷池山荘(9:00)〜西沢経由大谷原(12:00)

記録
1日目(快晴)
 朝5時半起床。快晴の天気の中歩き始める。次の日が平日ということもあり、登山  者は我々以外にはいない(後でソロの人がいることがわかったが)。
 林道をしばらく歩くと右側の斜面に赤布がついていた。ここが東尾根の取りつきだ。 一ノ沢の頭まではダラダラとした登りが続く。一ノ沢の頭に着くと東尾根の全景が 見渡せた。遠くにこれから目指す第1岩峰、第2岩峰が見える。よく見てみると、 第2岩峰の手前に人の影が見える。人の影は1つしかないので1人で登っているの だろう。かなり早いペースで登っていくのが見えた。
 当初の予定では二ノ沢の頭でC1にする予定であったが、予定よりもかなり早く着い てしまったことと、トレースがしっかりあったことで北峰まで行ってしまおうとい うことになった。
 二ノ沢の頭を過ぎると、ところどころやせた尾根が出てくるが、問題となる箇所は ない。天気もよくどんどん高度をかせいでいく。
 第1岩峰は、本来チムニー状の雪壁を直上すればいいのだが、雪壁の取り付きが切 れていて取り付けない。しょうがないので左側の岩とハイマツが交じったところを 一段上がって右側の雪壁に戻った。
 第1岩峰〜第2岩峰までは急な登りが続き、けっこうきつい。  第2岩峰では、山田さんがリード。ガイドブックでは、3級程度ということであっ たが、2段目のチムニーの1ムーブがけっこう難しい。ここでだいぶ時間を使って しまった。
 第2岩峰を越えると後は快適な稜線が頂上まで続いている。が、体力的にかなりき つくあまり景色を楽しんでいる余裕がなかった。できれば北峰を越えて南峰まで行 きたかったが、北峰直下にビバーク適地があったのでそこでC1とした。

2日目(快晴)
 朝4時半起床。北峰からは単調なアップダウンが続き冷池山荘に着く。下山は赤岩 尾根で行くか西沢を下降するかで迷うが、まだ午前中だし雪崩の危険はないだろう ということで西沢を下降することとした。
 冷乗越からすぐ西沢に下降を開始するが、西沢を下降したトレースがないのと、意 外に雪がしまっていて下降しにくい。ある程度傾斜が緩くなるまでクライムダウン で下降する。ときどき上から小さな岩が降ってきてかなり怖い。  ある程度傾斜が緩くなってきたところでトレース発見。あとで記録を読んでみると、 赤岩尾根を少し下ってから西沢を下降するのが多いようだった。トレースを発見し てからはスピードを上げて下山し12時に大谷原に到着した。  帰りは大町温泉に入ってソースカツ丼を食べて帰った。おしまい。

(記:下田)