劔岳小窓尾根
2004年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
2004年5月1日〜2日  
メンバー 久留島,牛山

4月30日 22時半東武練馬出発 サービスエリアで仮眠 1日6時 馬場島着

5月1日 天気快晴
7時 馬場島発
13時 2121mピーク 着 C1

予定通り出発し,渋滞もそれほど無く順調に富山まで走ったが,なにしろ練馬から 380kmもあるので,馬場島についたのは朝だった.7時頃から林道と沢を抜けると, 小窓尾根の取り付きに達し,そこからはひたすら急な雪の斜面を登る.昨年うち の会の小野寺さんが,人が降ってきたと言っていたのはここなのだろう.しかし, 天気もいいためか,その後も順調に高度を稼ぎ,1600mの天場に達すると眺めが良 い.2人パーティが二つ剣尾根を登るために,池ノ谷に下りていった.予定してい た1900mの台地には12時頃に着いてしまう.時間もあるので2121mまで登り,他の 2パーティとともにテントを張る.昼寝をしたり,夕日を眺めたりして,9時就寝.

5月2日 天気快晴
1時半 起床
3時 C1発 
7時 2656mピーク
8時 三の窓
  11時25分〜50分 劔岳
16時 馬場島

状態のいいうちに,また混まないうちに登ろうということで,アイゼン,ハーネス をつけ,3時にヘッドランプをつけて出発.とそのとき,隣の大学生パーティの テントから,アラームの音が鳴っていた.最初の雪壁は急だったが問題無さそう なので,ロープは付けずに行く.次のニードルのトラバースは,古いフィックス ロープがたくさん付いていたが,さすがに怖いのでロープを出す.続いて雪壁を 進み,ドームにたどり着くと,次の岩峰が見える.これは行けそうだったので直 登したが,途中あんまり人が通っていない雰囲気になってきて,少し悪かった. 岩稜上に出たところでナイフリッジになったので,1ピッチロープを出した.し かし,後ろから来た大学生パーティは巻いていた.巻いた方が早いが,登っても おもしろいかも.続いて横から見るととっても難しそうな岩稜となるが,実際に はそれほど難しくなかった.そして,さらに峰を越え北方稜線上に出た.鹿島槍 から白馬などがきれい.三ノ窓ではチンネで落ちて足をけがした人に会った.そ して,予定よりだいぶ早く11時半には劔岳に着いてしまった.この時間なら,今 日中に下れるかも.早月尾根のガイドブックでの下降時間は5時間となっている. でも,地図で見ると早月尾根はとても長いので本当に下れるんだろうか? しかし, 実際には4時間で馬場島に着いてしまった.やっぱり雪の斜面の下りは早い!

感想
ガイドブックでは2泊3日となっていて,4日から天気が崩れそうということで, なんとか3日で下りてこようという積りで行ったが,1泊2日で終わってしまった. なぜだろう.帰りに滑川の駅前の居酒屋で飲んだが,ほたるいかが食べられなかっ たのが心残りです.
(記 牛山)

小窓尾根上部


やせ尾根


三の窓手前