御坂・三つ峠山屏風岩 岩トレ
2022年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー NN、AM(記録)
期間:2022年11月5日(土)


前夜、タクシーで表登山口の駐車場に着くと、なんと雨。霧雨っぽいが地面はしっかり濡れている。明日は登れるだろうかと危惧しつつ、テントを張って就寝。
翌朝6時起床、外を覗くと辺り一面ガスで日の光はなく、風もなし。壁が乾いているか心配だが、だめならハイキングにしようと、とりあえず出発。岩場に着いてみると、すでにガイドさんのパーティが中央カンテの取付きにいた。相変わらず濃い霧が立ち込めていたが、壁は予想に反して登れる状態だったので、アップを兼ねて易しい一般ルート右をNNリード&AMフォローで登る。いったん懸垂で下降。
登りたかった中央カンテは当分空きそうにないので、ここからは変則マルチ。
(1p目)一般ルート右をAMリード。終了点から第1バンドをたどる。
(2p目)10.5クラックをNNリード。ちょっと出だしで登りづらそうにしていたが無事クリア。
(3p目)16クラックをAMリード。2p目の終了点から3mほど上がったところにビレイ点があり、ロープの流れを考えてここからスタート。出だしが何となくむずむずする感じだったが、ここをクリアすれば、あとは岩稜帯歩きのようなところを登って第3バンドへ。2p目も3p目もグレード的には易しいが、しばらく岩に触れていない私たちには適度な緊張感だった。ピンポイントでカムを使う練習もできる。
(4p目)35クラックをNNリード。易しいが、適度にプロテクションが取れる。終了点は「天狗の踊場」。
お昼近くになったら晴れるという天気予報は見事にはずれ、相変わらず空は雲に覆われ、風が冷たい。休憩も早々にロープ1本をセットして懸垂を始めたが、最初に降りたNNから一向に声がかからない。どうしたのかと思ったらちょっとトラブルがあったらしく、AMの持っているロープを新たにセットしてNNのところまで降りていった。最初のロープに結び目ができてしまっており、それを解こうとしていたとのこと。下の第3バンドまではまだ数メートル残っており、もう1回懸垂。バンドを少し歩いて4p目出だしの懸垂支点から下降。下のピッチから登ってくるパーティがいたので、上からロープを繰り出した。
細かく懸垂して下まで降りてきたときには、すでに午後2時近く。当初の予定は達磨石側へ降りて三つ峠駅まで歩く予定だったが、マルチ1本だけでは物足りなかったので、予定を変更して「リーダーズピッチ」をNN、AMがそれぞれリード&ロワーダウンで練習。午後4時頃に切り上げて帰路に付いた。
久しぶりの三つ峠はとても新鮮だった。先月行った「野猿返し」のときにも感じたことだが、日ごろどれだけ岩に触れているかで岩に対する感じ方は変わってしまう。まだまだ登りたいところはいっぱいある。定期的に岩を登る機会を増やしていければ良いなと思う今日この頃である。