小川山 東股沢 野猿返し
2022年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー NN(記録)、AM、NK
期間:2022年10月23日(日)


駐車場6:50…野猿返し取付7:10/7:30…終了点12:30…駐車場13:30

以前から登ってみたいと思っていたマルチピッチのルート。シーズンの終わりにようやく訪れることができた。

前日に集合し、車で駐車場へ。夜中に到着し、軽く入山祝いをして就寝。
翌朝6:50ごろ出発。天気はよいが若干冷えている。キャンプ禁止の看板が二つ並ぶところから東股沢に向かい、堰堤の上流を飛び石と細い丸太で渡る。ケルンを目印にうっすらと踏み跡的なものをたどり、取付に到着。早朝スタートにしたおかげで、取付には誰もいない。ありがたい。

7:30スタート。全ピッチNNリード。前評判どおり、ビレイポイントも含めハーケンやボルト類はほとんどなく、1P目のボルト、終了点の懸垂用のスリングとカラビナぐらいしかない。カムや灌木、岩角などで支点をとりながら進む。

1P(40m):スラブを左上し、岩場の左肩に出てルンゼ状をたどる。簡単そうに見えて案外怖い。
2P(40m):岩頭から少し下り、フェイスからカンテ状の岩場を登る。最初のフェイスがやや不安。
3P(50m):リッジの歩き。歩きだけど両側が切れ落ちていて怖い。
4P(40m):核心ピッチ。岩峰正面の凹角からピナクルの右に出て、カンテ右のフェイスを登る。ピナクルの右に出てからのフェイスが高度感があり、カムのセットに戸惑ったりもして、怖い。岩峰の頂上、岩角でビレイ。通過にだいぶ時間がかかってしまった。
5P(40m):岩峰の右に出るとバンドが続いていてほっとする。バンドを進み、薮の手前でビレイ。
6、7、8P(各30-50m):シャクナゲの樹林と階段状の岩場が交互に現れる。最後に特徴的な木が立つ終了点に到着。懸垂用のスリングとカラビナがあり、有り難く使わせていただく。約20mの懸垂。下りたところから、踏み跡をたどり、駐車場に向かった。


1ピッチ目


3ピッチ目のリッジ


3ピッチ目のリッジ


核心の4ピッチ目


4ピッチ目、ピナクルを右に回り込む


6ピッチ目。紅葉真っ盛り、天気最高


終了点から20mの懸垂