谷川連峰 湯檜曽川本谷
2022年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーDS・NN
期間:2022年9月11-12日


山行タイム:
9/11(日)、土合橋(1:35)武能沢出合(0:50)うなぎの寝床(0:45)十字峡(1:15)七ツ小屋沢出合(0:30)直瀑10m滝(1:50)峠ノ沢出合(0:45)二俣C1
9/12(月)、C1(2:15)朝日岳(3:00)土合橋

9/11(日)、晴れ
8:40、土合駅集合

9:05、土合橋
土合橋を渡って新道を行く。

10:00-10:05、JR高崎給電区

10:40-10:55、武能沢合流
道標がある。昔のトポによると、もう少し登山道を上がると魚止の滝の先の河原まで巻く踏み跡があるとあったが不確実だったので辞めた。武能沢を下降。

11:00、武能沢出合
湯檜曽川本谷に降り立つ。

11:05、魚止の滝
右岸バンドを進みブッシュ帯に上がって踏み跡を辿って巻く。残置スリング多数。

11:35、白樺沢出合
釣り師1名発見。

11:50、うなぎの寝床
小さな雪渓の残骸があった。沢が右に90°曲がった先がうなぎの寝床。暑いのでDSは水線突破。NNも途中までへつって突破を試みるが、逡巡した結果泳ぎは諦めて左岸バンドから巻いた。

12:25-12:35、涸れ滝の先の8m滝を左壁から登ったところ
沢は再び左に90°屈曲。正面に抱き返り沢の大滝が見える。

12:45、十字峡
抱き返り沢の多段100m滝が見事。進路は再び左に90°曲がる。不思議な地形だ。
アナゴの寝床はゴルジュ地形だが泳ぎもなく難なく突破。

13:05、抱返り滝2段20m
滝の左壁から登る。途中にハーケン1本あり。フリーソロで登っていたら上部のスラブでNNスリップ。1mくらいずり落ちた。たまたまガバがあってそれにしがみつき転落は免れたが、あわや大事故で肝を冷やす。まさに九死に一生を得た。急いで上からロープを投げて確保した。簡単なところでも落ちたらヤバいところでは最初からロープを出すべきだった。今山行の最大の反省点。

13:40、滝上
少し動揺したが、ここから先もナメ滝の連続で非常に綺麗。

13:55、三条の滝
左の凹角から簡単に登る。

14:00、七ツ小屋沢出合
本谷の方が高い位置にありルートミス注意。

14:10-14:20、七ツ小屋沢の滝が見える岩の上で休憩

14:30、滝左のルンゼから登りブッシュ帯をトラバースして落ち口へ巻く。

14:40、直瀑10m滝
落ちても釜だが、一応ロープを出す。右壁にも残置のハーケンとスリングが見えて登れそうだが滝の抜け口が少し悪そう。定石通り、シャワークライミングで滝裏のバンドを左上して左壁から登る。頭からずぶ濡れになるがクライミング自体は容易。後ろから来ていたソロの人に先に行ってもらった。

15:00、滝上

15:25、様相の変わった2段の滝は左岸のルンゼを上がり草付きをトラバースして巻く。
1段目は左のバンドから簡単に登れそうだが、2段目の滝は渋い登りになりそうだったので巻いた。

15:50、2段40m滝
1段目は中央からフリーで登って、2段目はロープを出して左壁を登り草付きバンドをトラバース。2段目の登り口にハーケン2本打ってあったのでセルフに使用。50mロープいっぱいに出して落ち口へ。

16:30、峠ノ沢出合
清水峠に抜けるエスケープの細い沢。計画では出合手前のテン場スペースで泊まる予定だったが、見逃したのか見つけられなかった。幕営できそうなところがないため、仕方なく二俣まで足を伸ばす。
池ノ窪沢も入口が細く注意していないと素通りしてしまう。

16:40、滝、右から巻く。
いくつも滝が出てくるが容易。滝が多すぎて写真撮りきれない。

17:15、二俣1390m
二俣手前にソロが泊まる。一番良さそうなテンバ。 自分達は二俣右岸のスペースで幕営。 右俣に入ってすぐの左岸にも似たようなテン場あり。 薪が全然ないため焚火は諦める。今回はテント泊。ガスをガンガン焚いて衣類を乾かす。 晩飯のタコライスが美味しかったのでまた次回の山行で採用したい。

21:00、就寝
昨夜は中秋の名月。今日も夜遅くに大きな明るい月を見ることができた。

9/12(月)、晴れ
5:10、起床

6:45、C1発
平凡な様相。両岸草付きのV字谷になってくる。山頂まで550mアップ、ぐいぐい高度を稼いでいく。正面の朝日岳の背後から朝日の陽光が差しこんできて乙。後方には上越のマッターホルンこと大源太山が見える。

8:05-8:25、1690m付近
8:40-8:50、1800m付近
沢が急に薮っぽくなったので水を汲む。 程なくして水流が消失。1900mから沢筋が消失。踏み跡っぽいのはある。ハイマツを避けて笹を漕ぐと程なくして登山道に合流。藪漕ぎは比較的易しい部類だった。

9:30-10:00、朝日岳
多分10年以上ぶりの登頂。

10:50-11:15、笠ヶ岳
丁度登山道の刈り払いをしていたようで歩きやすい。

11:50、白毛門
1000mダウン。暑い。最後のアルバイト。

12:00-12:25、展望台

13:20-13:45、1050m付近

14:15、土合橋

土合山の家で日帰り入浴!と思ったらまさかの休館。ショック死。外看板によると土休日のみ14:00から営業しているらしい。事前に調べたHPと情報が違っていて腑に落ちない。 バスで水上駅まで移動し、ふれあい交流館で入浴して新幹線で帰京。

数年前から計画を立てていたものの、毎回天気でなかなかチャンスを掴めなかった湯檜曽川本谷。大きなヒヤリハットはあったが、ようやく登れたことは素直に嬉しい。谷川の次なる沢の目標は赤谷川本谷。来年あたり計画してみよう。