平標山 仙ノ倉谷 西ゼン
2022年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーDS・YK
期間:2022年9月4日


山行タイム:
9/4(日)、平標新道林道ゲート(1:00)仙ノ倉谷入渓点(1:00)東ゼン出合(0:50)第一スラブ終了(1:05)第二スラブ終了(0:20)二俣(1:20)平標山(2:05)平標新道林道ゲート

YK初ラバーソールの試し履き&沢始めとして巨大なスラブで有名な西ゼンを選択。元は8月下旬に行く計画だったが天候不順で延期した山行だ。今年の夏はずっと天気が悪くてなかなかチャンスを掴めずモヤモヤする。
前夜のうちに土樽駅へ向かう。途中沼田あたりで前が見えない程の局地的な豪雨に遭い幸先悪く感じたが、湯沢エリアには関係がないようで良かった。湯沢の事前予報では今晩少し降って明日には止むということだった。

9/4(日)、晴れ

5:00、起床
地面は乾きつつあり青空も見える。車で土樽駅から平標新道林道ゲートまで進む。

5:50、平標新道林道ゲート
ゲート手前に数台の駐車スペースがある。

6:10、平標山登山道入口
地味に登りのジメジメしたぬかるんだ道を行く。

6:50-7:00、仙ノ倉谷出合(入渓点)
登山道を離れゴーロ帯を登っていく。開けた沢の割に意外と滑る。
二俣手前の滑滝は左岸を巻く。

8:00-8:10、東ゼン出合
東ゼンと西ゼンの綺麗な二俣。天気良くて最高だ。東ゼンも出合から遠くに60m大滝が見えて面白そうだ。 西ゼンに入り右壁から登りブッシュの際を登っていく。続く滑滝やチムニー滝をサクッと抜けると第一スラブ帯。
第一スラブは概ね右壁から登る。スリップは許されない。
ラバーソールバチ効きを期待して選んだ沢なのに終始滑りが酷かった。濡れているところは基本滑るので使えない。草付きをうまく使いながら登った。

9:00-9:10、第一スラブ帯終了
第一スラブと第二スラブの間に易しい滝がいくつか。

9:45-9:55、第二スラブ帯
写真だとあまり伝わらないが、第一スラブより若干傾斜がある。スラブでランニングが取れないので出しても気休めにしかならないが、一応ロープをすぐ出せる準備だけしておく。
第二スラブは左壁から登った。左右どちらからも登れそうではあった。
後ろから西ゼンを登ってくる人が1人見えた。

10:15、第二スラブ帯終了
落ち口にハーケンが2本打ってあった。結局ロープは使わず。
スラブ帯を抜けるとすぐ6m黒滝で、越えると源頭の様相に変わってくる。

10:35、二俣
顕著な二俣が3ヶ所出てきた。1570m右、1600m左、1640m左に進路をとった。ガイドブックでは1600m二俣を右に進み平標新道の池塘へ出るルートが紹介されていたが、どうやら藪漕ぎが大変らしいので距離は延びるが藪漕ぎの少ない左俣から詰めることにした。
最後にきてシャワークライミング系の小滝をいくつか登っていく。
1800m過ぎたあたりから水流が無くなる。
藪漕ぎは比較的優しい部類。1850mあたりから沢筋が消失し腰?肩くらいの笹藪ラッセルとなる。藪漕ぎ自体は20分で終わった。

11:40-11:45、登山道合流(平標山東側のコル1900m付近)
高速道路。天気も良く登山者がたくさんいた。

11:55-12:15、平標山
トンボがたくさん。秋の訪れを感じる。
他者の記録でも散見されて身構えてはいたが、平標新道はとにかくよく滑る。本当に本当によく滑る。こんなに尻餅をつかされたのは初めてだ。道は明瞭だがそこそこ急な上に笹や草で道が覆われておりラバーソールでも滑り台のようにずり落ちる。フェルトだと尚更地獄だろう。チェーンスパイクがあると幾分気休めになるかもしれない。途中で西ゼンのスラブや東ゼンが見渡せる展望は素晴らしかったが、できればもう2度と歩きたくない。

13:35-13:45、仙ノ倉谷出合(入渓点)

14:30、平標新道林道ゲート
懸念していた増水も無く順調に完登できた。
ただ、登りも下りもとにかく滑りまくりの山だった。
岩の湯(500円)で一風呂浴びて帰京。