尾瀬・実川硫黄沢
2021年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーNN(記録)、NK、SM、SY
期間:2021年9月10日(金)〜11日(土)

変化に富んだ滝が楽しめて、詰めのヤブ漕ぎなくバス通りに抜けられるという尾瀬の沢。昨年から何度か計画をしたものの、天候に恵まれずに中止続きとなっていた。今回、満を持しての山行となった。

9月10日(晴れ)
七入10:30…蛇滝12:20…2段5m滝13:30…1380m幕営地16:00

10:00に尾瀬御池の駐車場に集合。車1台を駐車場にデポし、七入の駐車場に移動。身支度を整えてスタート。少し登山道を進み、堰堤の先から入渓。天気はよく暑いくらいだが、沢の水は冷たい。
樹林が美しく、渓谷をどんどん進む。水量は少し多め、徒渉のときに緊張する。釜を持った小滝や小さなゴルジュが次々現れて楽しい。滝はどれも事前に他の記録で見ていたよりも水量が多いような気がする。登るのが難しい滝は、大半が巻き道がしっかりついていて人気の沢であることをうかがわせる。
1200m付近の二俣を左に進むとほどなく、蛇滝。水流の左側を登る。そのあとすぐに出てくる6m滝はロープを出して左壁を登った。さらにしばらく進むと、10mの直瀑(3条10m)。水しぶきが上がり、日の光が当たって幻想的な雰囲気だ。ここは少し戻り右岸の踏み跡をたどった。
さらに進み、核心となる5m、その先に12mの滝が現れた。5m滝は登れるという記録も見られたが、今日は水量が多くて登れる雰囲気ではない。5m滝と12m滝をまとめて左岸から巻くことにする。SMがトップで垂直の泥壁を登る。悪い。30mロープいっぱいで細いバンドに出て、もう1ピッチのばして沢床に出た。 淵を持ったゴルジュも水量が多く、ロープを出す。左壁をへつり、抜け口で右に移動するところがヒヤヒヤした。
核心を終了し、ほどなく現れた幕営適地ですんなり行動終了。広く快適なテン場で宴会を楽しんだ。


8m蛇滝。水流の左を登った

天気がよく、テンションアゲアゲ

10m直瀑。水しぶきに光が当たって幻想的だった

淵をもったゴルジュの通過

9月11日(雨のち曇り)
幕営地5:30…車道9:30

4:00起床。朝食をとっている間に雨が降り始める。悲しい。とはいえ今日はもう河原歩きで車道に出ればよいので、素早く身支度を整えてスタート。
河原をひたひたと歩いていく。もう滝はないと思っていたら、最後に2mの小滝。とはいえ釜も深く登れる雰囲気ではない。少し戻って右岸から大きく巻いた。そのあとも単調な河原歩きがずっと続く。
1500m付近の二俣を右に進み、次に現れる二俣は木に目印の赤いリボンが付けられていた。右に進めば最短で車道に出られ、左に進めば長池湿原に出られる。せっかくなので湿原を見たいと左に進む。忠実に沢を詰めていくと湿原の端に出て、湿原を突っ切って車道に出た。
沼山峠と御池をつなぐシャトルバスが運行しているので、バスに乗車して御池の駐車場に向かった。


早朝から小滝を登る

長池湿原に飛び出した