10:35-10:55、野猿返し取り付き
この日は自分たち含め4パーティ12人が取り付いている。意外と人気で驚いた。野猿返しは数年前にガイドが再整備して再び日の目を見るルートになったらしい。トポは見つからなかったが無くても問題なかった。
全10P。最高グレードで5.6-5.7程度。快適なリッジクライミングを楽しむことができ、初めてマルチのシステムを実践するには最適なルートだと思った。小川山の烏帽子岩左稜線を更に易しくしたような内容に近い。
ルート中、1P目のスラブ中央に目印のようにぺツルボルトが1本打ってある他は、終了点の懸垂支点以外残置物はなかった。
基本的に50mロープを限界までどんどん伸ばしていき、手頃な灌木・岩角・ブッシュでランニングとビレイポイントを構築する。一応カムも♯2まで1セット持参して何回か使ったが無くてもそこまで困らないと思う。
また、今回も小型トランシーバーが大活躍だった。ルートが屈曲したり遮る物があるとたまに声が途切れたりはあったが概ね問題なし。周りに人が多い時は余計助かる。
13:20-13:30、終了点
懸垂約20m。結局はシングルロープ1本でも良かったような気がする。
装備を解除し行動食をお腹に入れてから、判然としない樹林帯の踏み跡を辿って堤防を目指した。
14:30、駐車場に下山
あっさり終わってしまい登攀的な手応えはあまりなかったが、それでも良いルートには変わりない。今季最初で最後の綺麗な小川山に来れて良かった。あとは冬山シーズンの前にもう1度、11月に明星に登るチャンスが巡ってくれば最高だ。