瑞牆山不動沢千両岩 隠し金探し
2015年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー米田 渉
期間: 2015年10月30(日)

瑞牆山不動沢千両岩 隠し金探し 11c 3ピッチ クライミング記録

いわゆる瑞牆本が出版されて不動沢ほか瑞牆のクライミングエリアにとても入り易くなって、とても助かっています。今シーズンは、5月から小川山に通い、9月から瑞牆に行くようにしてきました。シーズンも終わりの10月末日にクライミングの長年の友人のヨッシーと隠し金探しに行くことにしました。選んだ理由はなんといっても瑞牆本に書いてあるガイドがとても刺激的だったからです。1ピッチ目の11cのクラックは最後にスモールカムをアンダーに決めてからの立ち込みムーブ、3ピッチは、50メートルの10aのスラブにボルトが4つだけ、なんてなかなかしびれるうたい文句。
持って行ったギアは、キャメロット0.75〜2までを2セット、キャメロット0.5、1〜4までを1セット、エイリアン緑、黄、赤を各1。
1P目 米田 11cのクラックで最後のマントルがランナウトという言葉に用心しながらで、最初のクラックから2つめのクラックに移るところでまず1テンして、さらに中間部でも更に1テンを入れてしまう。しかし、終了天満際のアンダーフレークに刺すカムは0.75サイズで、普通で最後のマントルも花崗岩では普通な感じでちょっと拍子抜けな感じであった。このピッチは、プロテクションではカムも使うけれど、どちらかというとフェースと思って取り付いた方がノーテンで行けたなと感じた。
2P目 ヨッシー 10aくらいのフェースから10cの悪いクラックのピッチ。フェースは快調に伸ばしていく。クラックの抜け口でちょっと苦労していそうである。実際フォローしてみたら、クラックに土が詰まっていたりで、ちょっと悪かった。立ち上がったところでピッチを切ってしまったが、もう一段上がったところにちゃんとペツルボルトの終了点があった。
3P目 米田 10aのスラブ。先が見通せないので、とりあえず最初のボルト目指して、ガバフレークをつかんで立ち込む。1つ目から2つ目のボルト間のムーブがちょっと悪い。隠し金の名の素を見つけてこんなものが自然にできるはおもしろいと思いつつ、次のボルトはまるで見えない。登るとしたらこちらからだよなあというラインを見据えて、ロープを伸ばしていく。基本的に足も手もあるので難しくはない。回り込んで傾斜が緩くなったスラブの上を探すと、あったあったボルト。更に伸ばしていき、まぁだいたい合っていたかなと、このピッチを終える。懸垂は60mロープ1本で来たので、最終ピッチ分は木でピッチを切って、4回の懸垂で取り付きに無事下降。
ボルト中心のマルチピッチのルートであるが、各ピッチとも充実していて、非常に良いルートでした。機会があれば、もう一度ノーテンションで綺麗に登りたいと思います。また、いつもつきあってくれるヨッシーに感謝。


1P目


2P目


3P目


下降中