蓼科山周辺散策
2013年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:錦織、中島、小野寺 (記)
日程:2013年10月12日〜13日


 数週間前に一度計画したのであるが台風接近により延び延びになっていたものである。メンバーは古手のOBの中島、それに決して若いとは言えない錦織、小野寺の合計3名である。普段はめったに行かない山域であるが、行ってみて驚いたのは、なるほどこれが今の日本の流行りの登山スタイルか、と言うことである。縮図を見た感じがする。山ガールは言うに及ばず山ボーイも画一的な服装で、しかもカップルで来ている。そこに中高年の団体、家族連れ、ガイド付きなど様々である。我々も十分そこに溶け込んで歩いており、傍から見ても異質には見えなかったのでは、と思っている。(宿泊した山小屋での飲み会を除けば) 天候は一応晴れの部類には入るが、風がめっぽう強かった。しかも紅葉にはまだ早かったが連休のせいかヴィーナスラインは車がひっきりなしに走っている。人が多いとは言っても北アルプスほどの混雑はない。以下、記録である。

10/11 夜10時八王子駅北口郵便局前に集合、錦織の車で出発する。翌日の1時頃に女乃神茶屋前に着き、すでに今年の営業は終わったかに見える民宿の入り口付近にテントを張る。周りはガスっている。例により早速宴が始まり、朝3時頃まで続く。

10/12 朝6時過ぎ起床、6時50分に出発する。やや急坂を登る。何パーティかに追い越され、やがて石(岩)だらけの道になり、10時15分蓼科山頂上に着く。風は冷たいというほどでもないが、強く吹いている。写真を撮ったりしてのんびりしてから、下りにかかる。

またまた岩が多い下りである。人が大勢登ってくる。道を譲りながら将軍平へ、そして大河原峠に12時45分着。ここでも食事し、ゆっくりしてから双子山経由、双子池湖畔のヒュッテへ。双子山は山と言うよりは台地に近い形で、奥秩父、浅間山などが霞んで見渡せた。湖畔の紅葉は始まったばかりだ。双子の一方の池の水は飲むことが出来るとのこと。

双子池ヒュッテは大広間に寝ることになったが、1泊6500円で寝所はやはりそれなりの環境であった。ここでも小屋泊りに不慣れな呑兵衛は夕食前後に杯を重ね、小屋番からは、「明日の準備があるので」と食堂を追われるのであった。私(小野寺)は今回は腹の調子が悪く、やむなく岡目八目の仕儀となったが、なるほどこれでは周りは迷惑だろうな、と思ったものである。

10/13 朝5時起床、朝食後、ゆっくり6時35分出発。早速岩の多い登りとなる。周りの木々で視界も良くない。風の強い中やっと天狗の露地に到着、浅間山も昨日よりははっきり見える。

その後、大岳山頂分岐を経て横岳へ。この間は数パーティがすれ違い、大岩も見え、ほぼ平らな尾根道であった。この頃には風も大分治まってきた。10時25分横岳に着いた途端大勢の人に会う。ロープウェイで来た人たちだ。服装もハイキング気分。ぐるりと見渡せば、南アルプス、中央アルプス、北アルプス。絶好のポイントだ。

しかし人ごみを好まない我々はさっさと下りにかかる。道は良くない。亀甲池11時45分着。その後55分発で絶好のトレイルを気分よく歩き、滝の湯川を経て竜源橋に13時35分着。その後錦織が車を女乃神茶屋に取りに行き、予定の行動を終える。

9月には私は河原木沢から西天狗、東天狗を経て黒百合平に抜けており、2度続けての北八ヶ岳となる。これも珍しい。「北八ツ彷徨」など手にとって読み返したくなった。 以上。