谷川岳(天神尾根)
2012年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:西野、錦織、御手洗、高橋(会友)
日程:2012年12月15日

ロープウェイ山頂駅8:40…熊穴沢避難小屋10:00…天狗の溜まり場11:00…谷川岳12:00…ロープウェイ山頂駅14:30

1週間前に雪上訓練で谷川岳を訪れた。実はその1週間前にも仕事で谷川岳を訪れている。そのたびにきれいな山容が眺められた。白く素敵な尾根を歩き、頂に立ちたくなった。

谷川岳ロープウェイの駐車場に集合し、身支度をしてスタート。天気予報はあまりよくなかったはずだが、朝の天気は快晴。1週間前、雪訓に訪れたときは夏道と同じ登山道だったが、ゲレンデ右端にロープが張られ、冬用の登山道が作られていた。1週間前のスキー場の積雪は65cm、この日は135cm。1週間で積雪が倍になっている。いきなりかなりの急斜面、ゆっくりと登っていく。稜線に出ると、これから歩く天神尾根、真っ白い谷川岳が目の前に眺められて一同テンションが上がる。

はじめはツボ足ですすんでいたが、雪が深くなってきたので熊穴沢避難小屋からスノーシュー・わかんを各自装着した。すぐ前を歩くツボ足の二人組を抜かしたところで、トレースは山スキーのものが1本だけとなった。ここからは4人でラッセルを交替しながら進む。非常に快適な登りだ。深いところで膝上ぐらい。わかんだともう少し潜っていたかもしれない。天狗の留まり場を過ぎると風がかなり強くなってきて、ときどき煽られそうになる。それでも空は青く、心地よい。気温がかなり高く、風が強くても冷たさを感じない。肩の小屋手前で少し道が分からなくなり、西黒尾根方面に行き過ぎてしまったが、なんとかもとに戻り、一気に山頂へ。ちょうど山頂に着いたところでガスがでてしまったのはちょっと残念だった。

あとはひたすら来た道を戻り、下山。気温が高かったせいで、雪がかなり重い。まるで春先の雪のようだった。天神峠周辺にはいくつもテントが張られ、雪上訓練をする人々があちこちにいた。おそらく二百人以上はいただろう。さすがに「雪訓のメッカ」である。下山後は湯テルメ谷川で汗を流し、帰途についた。
(西野 記)